
「足指の付け根がチクチク、ピリピリする・・・」
このようなお悩みでご来店されるお客様が増えております。 「薬指の付け根あたりが針で刺されるようにチクチク痛い!」 「中指あたりがピリピリと電気がシビれるような感じ」 「指先の感覚が鈍い」 このような時は、モートン病の可能性もあります。 世間一般にはあまり知られていない病名ですが、これで悩んでいる方、けっこういらっしゃるんです。今回はモートン病に焦点を当て、どんな足型や靴が痛みを引き起こしやすいか、どのように対処すれば良いのか詳しく解説いたします。

そもそも「モートン病」の原因とは
足には多くの神経があり、つま先に向かう神経は、靭帯の隙間 のトンネルのような細い所を通っています。このトンネルの中で神経がギュッと挟まれたり引っ張られると神経が炎症を起こして痛みが出ることがあります。これが繰り返されると神経が腫れ上がり、モートン病の痛みが現れます。 特に「中指」と「薬指」の間は最もモートン病が発生しやすいです。この辺りで神経が二つの枝に分かれ、圧迫されやすいのです。他の指の付け根に比べてここだけ神経が太くなっていることも圧迫されやすい要因です。さらに、ここは足の骨の間隔が狭くなっていることが多く、神経が挟まりやすい構造になっています。その次に発生しやすいのが「人差し指」と「中指」の間です。 また、モートン病は地面を蹴りだす時やつま先に体重が掛かる時だけ痛みを感じるケースが多いです。

開張足、扁平足の方も要注意!
足を前から見ると、人差し指を中心にアーチ状の形をしています。このアーチが低下することを開張足(かいちょうそく)と言いますが、このような場合も神経が圧迫されやすく、モートン病の1つの要因と考えられています。足の骨の構造に歪みが生じる扁平足も神経に負担が掛かりやすく、モートン病を引き起こす可能性があります。

私は開張足や扁平足では無いから、大丈夫かな...?も要注意!
開張足や扁平足では無い方も、時によっては注意が必要です。高いヒールの靴やダンスシューズ、登山靴やスキー靴、硬いスパイクなど靴幅が狭く、神経が長時間圧迫されるとモートン病になる可能性もあります。前屈みでつま先に強い負担が掛かる卓球をしている方がモートン病になった事もあります。競技スポーツ専用シューズはやや窮屈めに履く方も多く、激しい運動でつま先の負担も非常に大きいのでモートン病を誘発しやすいです。モートン病になった時はつま先側の靴ひもを必要以上にきつく締め過ぎない方が良いでしょう。

その靴、ぐにゃっと曲がってしまいませんか?
モートン病になった時は、靴底を曲げた時、指1本でぐにゃっと簡単に曲がってしまう靴は着用を避けた方が良いでしょう。なぜなら、曲がった時に指の付け根に負荷が集中し、モートン病の痛みが発生しやすいからです。その点、靴底の曲がりが適度に硬い「バネ感」がある靴は、指の付け根に負荷が集中しにくく、痛みを和らげてくれるのでお勧めします。 また、仕事で長靴や安全靴を長時間履く方もいらっしゃると思いますが、中でも支給品の靴は靴底が薄いものが多いのでつま先の負荷が強く、 モートン病になる方が多い傾向があります。モートン病の痛みがある方 は、靴底がしっかりして曲がりが柔らかすぎない靴に買い替えた上で、中足骨サポートが付いたインソールを入れることをお勧めします。

インソールは中足骨サポートが付いたものを
※画像はAetrex社のL1305 商品ページはこちらから
中足骨サポートがついたインソールは、モートン病の負担を和らげます。底が硬くてつま先が窮屈なビジネスシューズやパンプスなどは痛みが発生しやすいので、インソールを入れることをお勧めします。ここで注意点ですが、インソールを入れたことにより窮屈になって痛みが増してしまうこともありますので、靴が窮屈にならない程度の厚みのインソールを入れるのが良いでしょう。また、不適切な位置に中足骨サポートがあるインソールを使用すると痛みが増してしまうケースもあります。
モートン病に合う靴やインソールについて、楽歩堂は適切なアドバイスやお手伝いをさせて頂きます。お気軽に各店舗までご相談ください。

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