扁平足で足が疲れやすい
土踏まずがなくなり、足の裏全体が地面にベタッとついてしまう扁平足。これは足の縦アーチを形成しているじん帯が弱ったり、ゆるんでしまった状態です。衝撃を吸収する能力が低下するため、足の裏や甲が痛くなったり、足が疲れやすくなるなどの弊害が出ます。扁平足は軽く考えず、トレーニングや靴で改善することが大切です。
扁平足の改善に効果のあるトレーニングとしては、足の外側だけで立ったり歩いたり、写真のように足に下げた重り入りの袋を持ち上げる運動、それから床にタオルなどを敷き、足の指でタオルをたぐり寄せたり、足指で物をつかむ訓練などによって、アーチを引っぱっている筋肉や足の内側部の筋肉を鍛えることができます。
そして同時に、靴の中敷によって平らになってしまった足の裏に縦アーチを形成させることが有効です。こうした中敷の補正で痛みが緩和され、歩行も楽にすることができるのです。
扁平足は成長期が終わるまでに治すことが大切ですが、小児期には痛みなどの自覚症状がないので、親が注意してあげることが必要です。大人になってから扁平足を矯正するのは難しいもの。しかし放置しておくと開張足や外反母趾など、他のトラブルも誘発する危険性があるので、中敷の補正とトレーニングで改善しましょう。
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